デラ・マタドーラの株式投資日記

サラリーマン相場師の株式売買ブログです。酒田罫線法を用いた売買の実績報告、筋トレ関係、その他雑多なことを書いてます。

【売買手法紹介】酒田罫線法 ~酒田新値の数え方から玉の入れ方まで

こんにちは。デラ・マタドーラです。
みなさんは株の売買をするときどのように売買タイミングや数量を決めてますか?
初心者のかただとはっきりとした基準はなく、何となくの感覚で売買したり、ニュースを追いかけて売買している人も多いのではないでしょうか。

しかし、何事も上達への近道は、まずは定石を身につけることですよね。
そこで今回は、僕が株の売買で使用している酒田罫線法(酒田五法とも呼ばれる)という売買手法を紹介します。
この記事がきっかけで上達の一助になれば幸いです。

◆目次

酒田罫線法の特徴

酒田罫線とは江戸時代の米相場で発明されたと言われている売買手法で、以下の特徴があります。

  • 日足の陰陽線を用いる
  • 酒田新値を数える
  • 線の組み合わせで強弱を判断する
  • 大勢をほとんど無視して目先~中勢を狙う
  • 統計を経験を根拠とする

特徴①日足の陰陽線を用いる

グラフの種類は、まず線1本あたりの期間でわけると分足、日足、月足などがあり、次に線の種類でわけると折れ線、陰陽線(ローソク足)などがあります。
このうち、酒田罫線法では「日足」「陰陽線」を用います。

陰陽線
陰陽線

特徴②酒田新値を数える

酒田罫線法では、酒田新値というとても重要な概念があります。
順行/逆行、陽線/陰線の組み合わせで4種類あるのですが、このうち重要なのは逆行の2種類です。

逆行陰線新値の場合で説明すると、上昇トレンドの中で日足グラフに以下を満たすものが現れると逆行新値としてカウントします。

  • 直近の高値を基準にして、その日の安値が新安値であること
  • 陰線を示すこと

上記の条件を満たす線が現れるたび、逆行陰線新値1本目、2本目とカウントしていきます。
また、下降トレンドで、上記の条件を逆にすると逆行陽線新値となります。

この逆行新値についての統計が酒田罫線法で最も重要です。
それは、「上昇トレンド(もしくは下降トレンド)での押し目(もしくは戻り)の80%以上は逆行新値3本目までで終わる」というものです。
つまり、逆行新値の4本目以上が現れた場合は、高確率でトレンドが転換したと判断できるのです。

グラフの具体例を用いた逆行新値の数え方や、逆行新値を利用した売買方法は後述するとして、酒田罫線法の特徴を続けて紹介します。

特徴③線の組み合わせで強弱を判断する

酒田罫線法では上記の逆行新値の統計を用いてトレンドの転換を判断するのですが、判断の精度を高めるためにグラフの型も併用します。
例えば、底を示す有名な型としては「明けの明星」がありますね。

明けの明星
明けの明星

特徴④大勢をほとんど無視して目先~中勢を狙う

上記で述べてきたとおり、酒田罫線法では日足グラフを用いて、酒田新値の本数とグラフの型による売買を行うため、目先~中勢のトレンドを判断して売買を行います。
そのため、長期的なトレンドの予測は行いません。

特徴⑤統計と経験を根拠とする

これも既に述べましたが、「上昇トレンド(もしくは下降トレンド)での押し目(もしくは戻り)の80%以上は逆行新値3本目までで終わる」という統計が酒田罫線法では一番重要です。
また、グラフの型も経験則で買い/売りを判断するもので、理論に基づいた売買方法とは異なっているのが特徴です。

酒田新値の数え方

それでは、酒田新値の中でも重要と述べた逆行新値の数え方を具体例を見ながら説明していきます。
逆行陽線新値、逆行陰線新値はそれぞれ逆の数え方をすればいいので、ここでは上昇トレンドで数える逆行陰線新値について説明します。
まずは、既に述べた逆行陰線新値とみなす条件を再掲します。

  • 直近の高値を基準にして、その日の安値が新安値であること
  • 陰線を示すこと

では、具体例を述べていきます。

逆行新値の数え方具体例

基本パターン

まずは基本パターンです。

酒田新値数え方具体例-基本パターン
酒田新値数え方具体例-基本パターン

上昇トレンドの中で①~③の陰線が現れています。
まず①の線をみると、この日の高値が直近の高値となります。 この高値を基準として①の安値は新安値であり、陰線でもあるので、①は直近の新高値かつ逆行陰線新値の1本目です。
もちろん、前日の陽線がもっと大きく①の高値を上回っていた場合、①は単なる逆行陰線新値の1本目となります。
また、後続の②、③も陰線でそれぞれ新安値を更新しているため、逆行陰線新値の2本目、3本目となります。

新安値でない陰線が入るパターン

次は、間に新安値でない陰線が入るパターンです。

酒田新値数え方具体例-新安値でない陰線が入るパターン
酒田新値数え方具体例-新安値でない陰線が入るパターン

①は基本パターンと同じく逆行陰線新値の1本目。
続く(1)も陰線ですが、安値が①の安値と同じため新安値を更新しておらず、カウントはしません。
そして、②の陰線で新安値を更新するため、これが逆行陰線新値の2本目となります。

陽線、同事が入るパターン

次はもう少し複雑なパターンです。

酒田新値数え方具体例-陽線、同事が入るパターン
酒田新値数え方具体例-陽線、同事が入るパターン

①は逆行陰線新値の1本目。
続く(1)は新安値を更新していますが、陽線のためカウントしません。
その次、(2)も新安値を更新していますが、寄引同事のためカウントしません。(但し、同事をカウントするやり方もあるらしく、これは絶対のルールではないようです)
最後、②は陰線で新安値を更新しているため、2本目になります。

新値カウントのリセットについて

さきほどまではカウントの増やし方についてですが、次はカウントのリセットについてです。
カウントのリセットは「新高値が更新されたとき」に行います。

具体例を見てみましょう。

酒田新値カウントのリセット
酒田新値カウントのリセット

①、②はそれぞれ逆行陰線新値の1本目、2本目です。
その後、Aの陽線で直近の高値を更新しているため、新高値となりカウントをリセットします。
次の③は再び陰線です。直近の新高値はAの高値であり、ここを基準とすると③の安値は新安値となるため、逆行陰線新値の1本目となります。
そして、最後のBで再び直近の高値を更新するため、逆行新値のカウントをリセットします。

酒田罫線法での売買の仕方

ここまでの説明で基本的な要素は紹介できたので、いよいよ具体的な売買の仕方に入ります。
今までも述べてきたグラフの型と「上昇トレンド(もしくは下降トレンド)での押し目(もしくは戻り)の80%以上は逆行新値3本目までで終わる」という統計を利用した売買です。

出発の仕方

まずは出発の仕方です。
グラフの型、酒田新値のどちらか(もしくは併用)で底・天井を判断して出発します。

グラフの型による出発

さきほど底を示す型として「明けの明星」を紹介しましたが、このような底や天井を示す典型的な型の出現を確認して買い(もしくは売り)を行います。
酒田罫線法には多数の型があり紹介するのは大変なので、各自で勉強をお願いします。
ただ、底や天井を狙いすぎると、出発した後に実はまだトレンド転換してなかったと判明することも多々あると思うので、その点は注意してください。

酒田新値による出発

次は酒田新値を数えて出発する方法です。
「押し目(もしくは戻り)の80%以上は逆行新値3本目までで終わる」と述べましたが、これが5本目までだと確率は95%以上という統計があります。
つまり、逆行新値の6本目がでた時点で押し目(もしくは戻り)は残り5%未満のため、ここを底(もしくは天井)と判断して出発すれば、判断誤りの確率は5%未満です。

ただ、実際に逆行新値6本がでるのはグラフを見ても大きく反発(もしくは反落)していることが多いので、実用的にはグラフの型と併用して、逆行新値の本数がもっと少ない段階から売買してもよいかと思います。

以上、酒田罫線法による出発の仕方を紹介しましたが、これらは底(もしくは天井)の判断による出発の仕方です。
もちろん、上昇トレンドの途中の押し目で逆張りで出発したり、保合から上放れたときに順張りで出発するなどトレンドの途中から出発しても全然構わないです。

玉の増やし方

出発よりも、酒田罫線法のメインは玉の増やし方にあると思います。
「押し目(もしくは戻り)の80%以上は逆行新値3本目までで終わる」という統計を利用し、「逆行新値が出た翌日に逆張りで玉を増やす」というやり方です。

逆行新値3本までなので3分割で玉をいれるのが基本ですが、もっとゆっくり玉をいれるのが好みの人は、逆行新値でなくても安かった日の翌日に玉を入れて4分割などにしてもよいです。
とにかく重要なのは、分割で売買することで平均値を有利にすることです。

また、もし玉を増やした後に逆行新値4本目が出た場合、トレンド転換を警戒して手仕舞いするかを検討したほうが良いでしょう。

手仕舞いの仕方

手仕舞いの基本的な方針は、出発のときの反対です。
つまり、グラフの型と逆行新値の本数により天井(底)を判断して手仕舞いを行います。

ただ、これは天井(底)を狙うという貪欲なやり方の場合なので、個人のスタイルに応じて腹8分目までで確実に利益確定するでも良いと思ってます。

まとめ

以上、長くなりましたが僕が使用している酒田罫線法について紹介しました。
この記事では酒田新値の統計やグラフの型について詳細は省きましたが、詳しく知りたい方は「 定本 酒田罫線法 」を読んでみて下さい。 少し値は張りますが、僕はこの値段以上の価値があると思います。